【2025年最新版】WordPressのメリット・デメリットと初心者向け活用ガイド|CMS比較・SEO対応も解説

パソコン画像

WordPress(ワードプレス)は、初心者からプロまで幅広く利用されている世界シェアNo.1のCMS(コンテンツ管理システム)です。本記事では、WordPressの特徴、最新のシェア情報、導入メリットとデメリット、拡張性、SEO対応などを初心者向けにわかりやすく解説します。

目次

WordPressとは?CMSとの関係を解説

WordPressとはCMS(コンテンツ管理システム)の一種で、HTMLやCSSなどの専門知識がなくても、誰でも簡単にブログや企業サイト、ECサイト、会員制サイトなどが作れる無料のWeb制作ツールです。CMSとは「コンテンツを管理・更新するための仕組み」で、WordPressはその中でも世界で最も利用されているオープンソース型のCMSです。

最新データ:WordPressの世界シェア(2025年5月時点)

CMS市場シェア:世界の約63.5%(W3Techs調査)
Web全体に占める割合:全ウェブサイトの43.1%がWordPressで構築

上記からCMSの中で圧倒的なNo.1であり、Wix(約3.8%)、Shopify(約5.9%)などを大きく引き離しています。特に中小企業・個人事業主だけでなく、フォーチュン500企業でも活用されていることから、企業規模を問わない柔軟性が支持されています。

WordPressの活用メリット

それではざっとWordPressの概要を理解したところで、次はWordPressのメリットを押さえましょう。ここでは「プログラミングが不要であること」、「無料であること」、「拡張性が高いこと」、「デザイン」、「SEO」の視点で説明します。

①プログラミング不要で誰でも使える

直感的なUIにより、コードを書かずにWebサイト制作・更新が可能です。特に「ブロックエディタ(Gutenberg)」は、ドラッグ&ドロップでコンテンツ編集できる設計になっています。
※なお、初心者には旧エディター(Classic Editor)を使った方が理解しやすい場合もあるため、使い分けを推奨します。

②無料で利用可能(※サーバー代とドメインは別途)

WordPress本体はオープンソースとして無償提供されています。ただし、レンタルサーバーや独自ドメインは別途契約が必要です。

オープンソースとは、簡単に言うと、自由に使えるモノ(コードのパッケージ)だと考えてください。WordPressはAutomaticという会社が管理運用していますが、オープンソースがゆえに世界中の優秀なエンジニアが有志で常に改善を繰り返しており、日々機能やユーザービリティの改善、セキュリティ対策、バグの修正等が行われています。よく「WordPressは無料で利用できる」といわれてるのは、オープンソースがゆえに誰でも無料で使用できるからです。ここで注意が必要な点は、無料で利用できるのはCMSのWordPressであって、サーバー代金や独自ドメイン代金は別途個別に契約する必要があり、料金が発生しますのでご注意ください。

③圧倒的な拡張性(プラグインで自由に機能追加)

公式プラグインだけでも6万種以上。EC機能、予約管理、SEO対策、SNS連携など、あらゆる機能を後付け可能です。

WordPressの価値はオープンソースがゆえにその拡張性の高さと言うこともできます。具体的には、プラグインという名称で呼ばれていますが、何もない最低限のブログだけの構成のサイトから、色々な機能をワンクリックで付加することができるのがプラグインです。そのため、デフォルトの何もない状態のサイトから実に様々な機能が付加されて、製作者ごとに、また目的ごとに応じた多様なサイトが簡単に機能実装できるわけです。勿論、気をつけるべき点もあり、プラグイン自体もプログラミングは不要ですが、実装したプラグインがうまく機能しない場合もあります。

また、プラグインだけでなく、中級者以上の方もHTMLやCSSでのマークアップやJavaScriptやPHPを使ってガシガシカスタイマイズできます。

④豊富なデザインテンプレート(テーマ)

ブログ・コーポレート・EC・会員制サイトなど、目的別に最適化された無料/有料テーマが多数公開されています。テーマ導入により、専門知識なしでも高品質なデザインのWebサイトを作成可能です。

通常のブログサイトはもちろん、コーポレートサイト向け、メディアサイト向け、SNSサイト向け、会員制サイト向け、最近でいうところAir B&Bみたいなサイトのテーマもあります。それらを使えば基本的にプログラミングが不要でサイトを制作することができ、これがビギナーにとっては大いなる活用メリットです。

⑤内部SEOに強い

Yoast SEOなどのプラグインを導入すれば、metaタグ・構造化データ・XMLサイトマップなどの基本的な内部SEOが簡単に対応可能です。さらに、Googleも過去に「WordPressはSEOに適している」と公言しています(Matt Cutts氏談/Google Webmasters Conference)。

⑥管理視点: コンテンツの管理・運用が楽

管理面においてもコンテンツの投稿・修正、写真や動画のアップロード、挿入・編集等の管理は容易です。管理画面は基本的にプログラミングなしで操作することできます。

⑦学習視点:ググれば多くの関連情報・解決策がすぐわかる

サイト制作中に分からないことが生じても、解決が早いということです。理由は国内でもWordPressをベースにサイトを制作している人が多いためです。当然ながらユーザーが多ければ多いほどネットワークの経済が働きますよね。

WordPressのデメリットと注意点

万能に見えるWordPressもデメリットや注意点があります。一方で、これらは正しくWordPressを実装、運用できればWordPressを有効活用できます。

1. 制作視点:非エンジニアは、テーマやプラグインのキャパが制約の上限になる

WordPressの大きなメリットのひとつとして、限りなくプログラミングを不要にしていることが挙げられますが、それを支えているのはテーマとプラグインです。そのため、テーマとプラグインで提供できないことは、ノンプログラマーのWordPressユーザーにとっては実現できません。、求めているサイト設計イメージがテーマとプラグインで再現できない場合にはマークアップ言語やPHP言語でコーディングする必要が生じます。しかしながら、相当に凝ったことや追求をしない限り、ほとんどは何かしらのテーマとプラグインで対応できます。

2. 学習視点:WordPress固有の知識をインプットする必要がある(学習期間の発生)

これはデメリットというかはさておき、WordPress自体の操作方法を学ぶ必要が当然にあります。通常の情報発信程度のサイトであれば学習方法を間違えなければそれほど苦労はしないでしょう。但し、後述するセキュリティ対策はきちんと行う必要があり、またこの世に存在するサイトである限り、ハッカーは隙あらば攻撃してきます。WordPressは、世界で最も使用されているCMSである以上、ハッカーも目を光らせています。このあたりの知識のインプットはきちんと行う必要があります。但し、実情としてセキュリティ対策のプラグインを一通りいれてそれで対応しているサイトが殆どと言っても過言ではないでしょう。

3. 管理視点:サーバー、ドメインの取得・管理

WordPressはあくまでCMSであるため、ネット上でサイトを公開するには、サーバーとドメインが必要になります。それらは自分で取得する必要があります。尚、サーバーは基本レンタルサーバーを使うケースが多いです。テック系スタートアップや大手等、スケールを狙うようなウェブサービスを開発したいなら、AWS等のクラウドサービスもありですが、基本はレンタルサーバーで十分といえます。金額も契約期間によりますが、1000円から1500円/月のサーバー代が殆どです。ドメインは.comなら500円位で年間契約できます。.jpだと3000から5000円近くなりますね。尚、契約するレンタルサーバーがセットとしてドメイン取得サポートをもしていますので、まとめて基本は取得できます。

4. 管理視点:WordPressのセキュリティアップデート対応

先述の通り、セキュリティは重要であり、WordPress本体も常にセキュリティ対策のためにアップデートしています。本体がアップデートとするとそれに紐着くテーマやプラグインもアップデートされます。そのため、毎回それらの更新作業をする必要があり、WordPress本体が少なくとも月に1回以上はマイナーなアップデートは発生しますので、実装しているプラグインが多ければ多いほど、連動してアップデートされたプラグインも更新する必要があります。尚、更新自体はボタン一つで更新することも可能ですが、恐ろしいのは、更新したらバグが発生してサイトが正しく表示されなかったり、パッと見は何の問題もないが、特定のプラグインが機能していなかったりということも起こりますので、そのあたりの検証作業等に工数がかかります。また、万が一のためにデータをバックアップはしておきたいですよね、そのための作業が発生するため、ここはデメリットとといえます。

5. ユーザビリティ視点:何もしないとアクセススピードが相対的に低下

ここでのユーザビリティは、サイトを訪れるビジターを指しますが、昔ながらの静的なサイト(HTMLとCSSで作られたサイト)と比べて、WordPressはPHPというプログラミング言語で作られているため、サイトにアクセスしてすぐにコーディング内容が表示される静的サイトと異なり、PHPが動いて必要な情報を引っ張ってきては生成するといった動きをします。つまりプログラムされているので、その分の時間が必然とかかってしまいます。但し、これもキャッシュやCDNを使えば解決できるます。何の対策も講じないとアクセススピードは低下してしまうので気をつける必要があります。

WordPressはSEOに強い

最後にWEBサイトを運用する以上はSEO対応は必須となります。WordPressは、以下のようにSEOに適した構造が組み込み済みです。

  • モバイルフレンドリーなテーマが多い(レスポンシブ対応)
  • パーマリンク構造が自由に設定可能
  • SEOプラグインでtitle・description・Hタグなど管理が容易
  • HTML構造が比較的クリーン

サマリ – WordPressは初心者にも企業にも最適なCMS

WordPressは、初心者でも簡単に使え、企業の本格的なWeb戦略にも対応可能な万能CMSです。無料で始めることができ、SEOにも強く、拡張性も無限大であり、今後もWebサイト運用のスタンダードとして使われ続けるでしょう。

WebサイトをWordPressで作りたい企業様へ

ティアではWordPressを活用したウェブサイト制作やECサイト制作サービスを提供しています。
WordPress導入・カスタマイズ・運用サポートまでワンストップでご支援いたします。

  • URLをコピーしました!

Writer

【ティア】"マーケティング×海外展開×人材紹介"の3軸により、クライアントの事業成長にコミットするサービスを提供。オン/オフライン両輪でのブランディングから海外展開、人材紹介までワンストップで対応し、売上拡大とコスト削減を実現します。大手上場企業から中堅/中小企業、スタートアップ、行政から金融機関、海外の現地企業/行政まで延べ500社以上の支援・取引実績があります。
*TIER(ティア)は、株式会社Strategy&Design Laboのサービスブランドです

目次