ウェブサイト制作やフライヤー、パンフレットの制作、営業では提案資料の作成において、そのクオリティを大きく左右するのが「素材」の存在です。せっかく中身を作り込んでも、ビジュアルが伴わなければ伝えたい魅力も半減してしまいます。しかし、素材選びには「有料なものはコストがかかる」「無料のものは品質が心配」「商用利用して良いのかライセンスが不安」といった、様々な悩みがつきものです。今回はそんな悩みを解決するべく、「商用フリー」「クレジット表記不要」「高品質」の三拍子が揃った、おすすめできる無料素材サイトを国内外から5つだけ厳選してご紹介します。
尚、生成AIで作成もできますが、思った画像に仕上がらないというのはよくあるケースです。効率的にやろうとしたら逆に非効率になることもあるのが生成AIの活用のデメリットです。うまく生成AIを活用しつつ、簡単なものは無料素材を使う等、うまく活用していくことがポイントです。
海外サイト
Pixabay

無料素材の中で一番重宝しているサイトです。海外製はやはりクオリティが高いですね。ウェブサイトや提案資料に欠かさないのが素材です。素材には有料なものから無料のものまで多数ありますが、商用フリーであるか、クレジットフリーであるか、品質の高い素材か否か、豊富な点数があるか、はたまた登録が面倒くさい、あるいは登録後しつこいといった色々なベストな活用プラットフォームの要件がありますよね。今回は特にお勧めというものだけを絞りましたのでご紹介いたします。
無料素材の中で一番重宝しているサイトです。海外製はやはりクオリティが高いですね。基本的には商用フリーかつクレジットフリー(帰属表示不要)が殆どですが、一応念のため、個別の画像ダウンロード画面で下図右赤枠の表記をきちんと確認指摘おきましょう。

Unsplash

Pixabayで良い写真が見つからない時には、upsplashのサイトを利用します。写真を検索またはクリックして、ダウンロードボタンを押すと、会員登録なしでダウンロードできます。ダウンロードされると画面に、以下のようなポップが表示され、商用フリー、クレジット表記不要である場合には、以下赤枠のように記載されます。この写真に関しては、クレジット表記は不要であるけれど、リンク張ってくれたら嬉しいなといったフォトグラファーのささやかな願いが記載されています。

Pexels

こちらもpixabayやunsplash同様に高品質な素材が登録不要でダウンロードできます。以下の通り、商用フリー、クレジット表記不要で利用できます。usplash同様に、表記してくれると嬉しいですという気持ちは込められています。

国内サイト
ぱくたそ

日本人をモデルにした写真が欲しいといったニーズも少なくないですよね。そのような場合にはやはり国産、そして代表格がこちらのぱくたそになります。ロイヤリティフリーという表現で以下のように利用規約で説明書きがありますが、画像を活用して同業のようなことをやらない(素材自体から収益が発生する)限りで、通常の活用であれば問題はないといえるでしょう(もちろん自己責任です)。
※1 ロイヤリティフリーについて
この言葉には、「すべてにおいて無料で利用可能」「著作権を考慮せずに利用可能」といった「フリー」という言葉から一般的に連想できる意味合いは含まれていません。あくまでも「事前の取り決めの範囲内で利用するのなら追加の使用料を免除する」といった意味に過ぎず、実際には購入したり会員費を支払う必要があるものや、必ず著作権表示(クレジット)が必要なものがあります。
シルエットデザイン:

残りの国産として代表格は写真ACといったものがありますが、ここではあえて、利便性の高いシルエット系のプラットフォームをご紹介します。うまく伝えたいが、通常の素材だと主張が強くなり、本来伝えたいメッセージがぼやけてしまう、そんなときにシルエットはうまく機能します。こちらのサイトも基本商用フリーですが、素材そのものの配布や販売は当然ながら禁止されているのでご注意ください。
無料素材サイトを利用する上での注意点
今回ご紹介したサイトは、商用利用が可能で高品質な素材が手に入る、非常に便利なプラットフォームです。しかし、「無料」という言葉の裏には、注意すべき点がいくつか存在することも事実です。
特に重要なのがライセンス(利用規約)の確認です。ほとんどの素材は商用利用や改変が可能ですが、中には「再配布の禁止」「素材自体を商品化することの禁止」といった制約が設けられています 。利用規約を読まずに自己判断で使ってしまうと、意図せず著作権を侵害し、思わぬトラブルに発展する可能性があります。
また、海外サイトの素材を日本人モデルの代わりに使う場合、日本のビジネス文化や生活様式にそぐわず、見る人に違和感を与えてしまうケースも少なくありません。
これらのリスクを避けるためにも以下は2点は少なくとも注意しましょう。
- ダウンロード前に、各サイト・各素材の利用規約に必ず目を通す習慣をつける。
- 素材を利用する目的や、伝えたいメッセージに本当に合っているかを見極める。
ルールを守って賢く活用し、あなたのクリエイティブワークの改善に繋がれば幸いです。
いかがでしたでしょうか、このあたりを使いこなせば、ビジュアルが劇的に改善されますので、是非ご活用ください。