
WEBサイト制作のポイント
- 同社の海外向けウェブサイト制作では、精密機械加工および高強度アルミ鋳造の高い技術力を持つ強みを、海外市場に向けて最大限に訴求する設計を行いました。旧来の情報発信では、製品や技術に対する詳細情報が海外バイヤーにとって直感的に伝わりづらい構造となっていたため、グローバルな製造業バイヤーが求める「精度・素材・納期対応力」といった評価指標に即した構成とし、特に競合優位性の高い技術については、数値を用いて具体的に可視化しました。
- 同社の海外展開戦略におけるターゲット国は明確であるため、当該国の現地サーバーを使用することでアクセススピード向上等のUX改善及び検索ロボットへのロケーション指定含む各種SEO対策を図りました。
- トップページのファーストビュー対策として、トップバナー背景を同社の製造工程をハイライトした短尺動画に切り替えることで、短時間で伝えたいポイントを訴求すると同時に海外バイヤーの興味を惹く構成にしました。
- 自社優位性を示すページでは、ポイントを3つに絞り、訴求に繋がる画像及び内容を分かり易く伝えるためのフローチャートを作成/配置することで、海外バイヤーの理解促進を図る構成としました。
- BtoBかつ試作開発=既製品のないサービス提供になるため、見込客に価値を明確に理解して頂くために一定の文量を確保しつつも、各ページごとに目的を分けることで重くなり過ぎないように文量の濃淡を調整した。
- SEOの観点では、グローバル検索に対応すべく、英語での技術用語や業界別部品名を精査・最適化し、検索意図にマッチしたキーワードを各セクションに戦略的に配置。また、対象ユーザーの流入キーワードに基づき、サイト訪問ユーザーがスムーズに詳細情報へとアクセスできるように、精密機械加工・砂型鋳造・アルミニウム鋳造などの主力技術ごとに特化した入口構成としました。以上からコンテンツの専門性・網羅性・権威性を確保し、検索エンジンからの評価向上を図っています。
- コンバージョン最適化の観点では、ファーストビューで「±1μmの穴径精度」「最大3m×8m対応」などの技術スペックを視覚的に訴求。さらに、対応分野として「自動車」「航空宇宙」「医療」「半導体」などを明示することで、訪問ユーザーが自社ニーズと照合しやすく、具体的な相談や引き合いにつながる導線を強化しました。無料相談フォームの導線は各技術ページ下部に配置し、検討フェーズの異なる訪問者に対してもスムーズにアクションを促すUX設計としています。
- また、納期対応力・機密保持体制・グローバル対応拠点といった、技術以外の差別化要素も明確に伝えることで、意思決定に関与するバイヤーや調達担当者の信頼獲得を目指しました。あわせて、国内第二拠点の新規設立情報をグローバルにも発信することで、生産体制の拡充と信頼性をアピールしています。
- これらの設計により、単なる技術紹介にとどまらず、「精密部品の試作から量産まで対応できるグローバルパートナー」としてのポジショニングを確立するウェブサイト設計といたしました。
