複数の値を一つの変数で管理できるリスト、タプル、辞書の使い方を学習します。
list(リスト)とは?
変数には一つだけでなく複数の値を入れることができます。まずは一番スタンダードなListで実際に例を見てみましょう。まずは変数に一つ入れる場合です。
>>> a = 1 >>> print (a) 1
これはわかりますよね。では複数入れる場合はどうなるでしょうか。
>>> a = [1, 2] >>> print(a) [1, 2]
このように、カッコの中に、カンマで区切って値を入れることで、ひとつの変数に複数の値を入れることができます。そしてここでのカッコは角カッコですね。角カッコ=リストと覚えましょう。それでは、上記のケースで例えば2番目にある2を取り出したいときはどうすればいいでしょうか。以下のように打ちます。
>>> print(a[1]) 2
1番目は0で左から順番にインデックスされます。そのため、人間の目から見て2番目にある2の値はリストでは1になります。変数+角カッコでカッコの中には1を入れることで呼び出すことができます(a[1])。これは、タプルにおいても共通です。ここでは主な呼び出しの操作を把握しておきましょう。
目的 | コード |
一番最初の値の抜き出し | a[0] |
途中の値の抜き出し | a[任意の数字] |
一番最後の値の抜き出し | a[-1] |
一番最初の値以外すべて | a[1:] |
一番の値最後以外すべて | a[:-1] |
tuple(タプル)とは?
それでは続いてタプルです。
>>> a = (1,2) >>> print(a) (1, 2)
見た目はほぼリストと同じですが違うのは丸カッコになっています。但し、タプルの場合はカッコ内の値を変更することができません。その違いだけです。
dict(辞書)とは?
続いて辞書のサンプルコードを見てみましょう。
>>> a= {"x":1, "y":2} >>> print(a) {'x': 1, 'y': 2}
辞書は少し構造的に見た目が違いますね。辞書は中に入れる値それぞれにラベルを付けることができます。上記のケースでは、ラベルxの値は1、ラベルyの値は2になります。例えばyを呼び出し時は以下のようにコーディングします。
>>> print(a["y"]) 2
以上、リスト・タプル・辞書の使い方でした。まずは基本を一通り理解することから始めましょう。