現地F/S調査 ＆ 戦略立案パッケージ

背景と課題

墨田区内企業の産業振興を目的に、墨田区が地域ブランド戦略の一環として運営している「すみだモダン認証」（大手百貨店や著名なデザイナー等で構成、審査する独自認証制度）を受けた区内事業者の海外需要の取り組みを推進すべく、外部業者を活用して海外のF/S調査を行っていた。しかし、調査の質について課題があり、区内参加企業からも芳しくないフィードバックが見受けられた。

そのため透明性が高く、然るべきバイヤーにアプローチでき、かつ区内企業が具体的なアクションを取れるような質の高い調査になるよう定量及び定性調査両方の視点からF/S調査可能な業者を求められていた。

実施内容

マクロ調査、競合調査、バイヤー調査の3本立ての調査設計とし、競合調査とバイヤー調査については現地でのフィールドリサーチを中心に実施。特にバイヤー調査については、直接現地の主要小売店のバイヤーに直接アプローチすることで直接的な見込客である現地バイヤーの生の声をヒアリング。加えて、政策動向の視点から、現地政府系機関への視察及び関係者へのヒアリングを実施。また、定性的なフィードバックで終わらないように定量調査も実施。

以上の調査から、ローカライズの視点も踏まえて区内企業へ、各個別製品の現地販売可能性、KFSの特定、今後の市場参入アプローチとして販路開拓・マーケティング戦略を提言した。

結果

実際のバイヤーのフィードバック及び定量的なデータを元にした販売国選定の意思決定、商品ローカライズの検討、マーケティングやクリエイティブの改善等、各社の海外展開戦略の改善に寄与した。

更に、本来は調査が目的であり、販売を目的とした施策ではないにも関わらず、複数の企業において個別商談へと繋がり、また実際に受注に繋がる成果を収めた。

結果として墨田区様がインバウンドに注力する東京オリンピック直前年まで、また、すみだ地域ブランド戦略構想が満期を迎えるまでの計4年間に渡り実施。

■ 概要
対象企業：BtoC 製造業者
対象製品：デザインプロダクト
（ファッション雑貨、インテリア雑貨、キッチン/テーブルウェア等）

実施国：
米国（ニューヨーク・LA）
ＵＫ（ロンドン）
タイ（バンコク）
シンガポール