英語学習でオススメの方法

語を話せるようになりたい。英語学習が課題。グローバル人材にとって大前提となる必須中の必須といえるスキルです。もちろんグローバル人材だけでなく、世の中には子供から大人まで、特に年を重ねるにつれて、「英語を話せるようになりたい!」という願望を様々なシーンで持つようになります。これはどのような仕事であれ、あるいは日々授業の中で向き合う学生であれ、日本人で英語を勉強している人の多くは、常に同じようなことを思っているのではないかと思います。

誰しもが英語の学習に悩んでいる。

一方で、なかなか上達しない、あるいは継続できないという悩みは尽きません。誰しもが継続できて、めきめき上達すればこれだけ語学市場も大きくなりません。矢野経済研究所の調査によると語学市場は2017年で8,666億円、1兆円に迫る勢いです。それだけ悩んでいる人が多いということが分かります。

どうすれば英語を話せるようになり満足するの?

私の個人的な経験では、高校時代にオーストラリアの現地高校を卒業し、社会人になってからは商社やコンサルファームにいたときに、現地駐在や現地常駐プロジェクトは当然ながら、国内にいても海外の現地企業とのメールはもちろん電話会議もよくしていました。また現在は行政の仕事で現地で英語でマーケティングの講義をしたり、貿易で日々世界中の企業とメールのやり取りをしていますが、常々「英語力がもっとあればなぁ」と、よく思います。それでは英語を上達させるにはどのすればよいのでしょうか?世の中には様々な英語学習方法があります。留学、語学スクール、オンライン英会話、最近ではカフェで対個人でマンツーマンの英語をしている風景もよく目にするようになりました。

私は英語のセンスがないと自分でよく思いますが(明確な理由は後述します)、英語の学習において色々と試行錯誤する中で、無駄な時間だったと思うこともあれば、これは効果的だったというと思えた方法等色々ありました。そのため絶対解は提供できませんが、一定の人にとっては相性の良い英語学習方法をご紹介できると思います。後述しますが結局は自分に合った方法で「継続」できればよいだけであるため、自分の体験を踏まえて継続性の観点から役に立ったなと思える方法をご紹介したいと思います。自分に合いそうそうだなと思ったら試してみてください。

効果のあった英語学習方法
好きな映画を一本選択し、聞き取れるようになるまで何回も何回も何回も見る。

これは私がオーストラリアに16歳の頃に単身で転校した際に、最初の3ヶ月、特に集中して行っていました。家に帰ってからホストファミリーとご飯を食べて色々話して、部屋に戻ったてから夜寝る前の間に、ほぼ毎日行ってました。DVDドライバー内蔵型のノートパソコンで、当時私がとても大好きだったGOOD WILL HUNTING(グッドウィルハンティング)を、夜ひたすら見ていました。もしGOOD WILL HUNTINGを見たことない人は是非お勧めです。感動の一言につきます。

ポイントは英語の字幕を流すこと

ここでポイントとなるのが英語の字幕を表示させることです。赤ちゃんが言葉を覚えるように、音を聞いてから、その音が何の意味かを紐付けるという学習の概念があります。一方で、いくらひたすら英語を聞き流してても、単語が認識できないとわからないままという意見もあります。概ね、「音を認識して、それらしき単語を調べるなりして単語の意味を理解し、2回目以降に単語と音を紐付けることで、言っていることがわかるようになる」というのが妥当なのかなと思います。

忙しいビジネスパーソンは単語を早く認識することが大事

私は、現地で語学学校に最初の2ヶ月程通っていたのですが、知っている単語の量が少なすぎると体感し、単語をもっと覚えないといけないなと強く思っていました。そのため、なるべく早く多くの単語を覚えたかったので、音声と単語が同時に認識できる英語の字幕の活用が、その時の自分にとってのベストだと考えました。尚、赤ちゃんと違って、ビジネスパーソンは時間に常に追われているので、音を認識してから・・・と悠長なことはなかなか言ってられないと思います。限られた時間という条件下ではお勧めです。

最初は字幕にすらついていけないが、複数回重ねるだけでも少しづつ慣れてくる

では実際に映画を繰り返しみてどうだったのか?まず最初に、英語の字幕つけてても字幕にすらまるで追いつけないという絶望感を味わい、3~5回見直すと(繰り返すと)、意外に追いつけるようになっていきます。小さな達成感は大したことないようにも思えますが、英語を聞く環境を「継続」させるという意味では大事なことでした。

字幕に追いつけるようになってから単語を調べ始めて理解していく。

映像(描写)と音と文字を一致させることを念頭に集中して聞いているので、映像からある程度先が読めてしまうことあると思いますが、字幕に追いつけるようになると、今この単語いったのねと、音と字幕の文字がリンクして理解できるようになり、ようやく単語を認識します。そして単語を調べることができるようになります。

字幕を毎回止めると概ね挫折します

ちなみに先に単語を調べてからの方がいいんじゃないかという考えもあると思いますし、それが間違っているといいません。結局自分が継続できる方法が見いだせればよいわけなので。私も、16歳の当時は若かったので根性で、字幕を一回一回止めて、単語を調べてやろうと試みたこともありましたが、それはすぐ挫折しました。いかんせん面白くないし、拷問を受けてるかのような酷なタスクになるのでやめました。継続性の観点から0点です。これはお勧めしません(=私には合いませんでした)。

ストイックであれば単語ファーストもあり

尚、このストイックな方法に近いことをやって英語が話せるようになっている方がいます。単語帳を暇あればひたすら読み込み覚えるという社会人にとっては超ストイックなことを続けてグーグルでも結果を残した村上さんです。村上さんはストイックの塊だなと思います。英語学習は生半可な気持ちでは結果を出せないというスタンスを感じる村上さんなので、サッカーの本田圭佑選手が言う「成功にとらわれるな、成長にとらわれろ」というものに近いかもしれないですね。ただおそらくその勉強方法が村上さんにとっては苦痛ではなく、何か達成感ではないですが、はたから見るよりは本人は楽しみながら勉強をしていたのかなと思います。村上さんにとっての継続できる方法がそこにあったのだと思います。

「映画を楽しみながら重要な局面だけ単語を調べる」を繰り返す。

さて、話を戻しますと、単語自体は映画なので話のストーリーがあるわけですから、最初のうちは、コンテキストを鑑みるとなんとなくこういうことを言ってるんだろうなと想像がつくとケースって結構あると思います。そのような場合には、あっているあっていないはともかく話の流れが読めるので、そのまま流し、ストーリーの中で重要な局面だなと思うところで、分からない単語があればそういうものからかいつまんで調べるようにしました。その時ばかりはポチッと一時停止して、調べて学習していきました。

ここでの注意点は、いきなり最初からつぶさに調べようとしないことが大事です。あくまで映画を楽しむことを前提に、話の流れで知っておいた方がよさそうという単語だけ調べる、それをどんどん増やしていくことで、最初から最後まで普通に映画が分かるようになるというイメージです。それが長続きするコツだと思います。


字幕って結構端折ってるね・・・と気づけば成長!

ちなみに一つのマイルストーンとして、英語の字幕って相当に話してる内容を端折って書かれているんだなと気づけば第一段階クリアだと思います。明らかに端折ってるのは最初の頃でも音が単純に長いことに対して、文章が短いからすぐ気づきますが、思いのほかそれが多いんだなということに気づけると確実に成長しているといえますよね。


即効性はないけれど、英語学習=ゴールのないマラソンと考えれば、基盤を固めていく方法として効果的。

さて、ではその結果学校でネイティブたちの言葉が聞き取れるようになったのかというと、一定の効果はありながらもはっきりいって、そこまで大きな影響はありませんでした。そりゃそうですよね、現地で数か月で話せたらだれも苦労しないですよね。とはいえ、映画を繰り返し見れば見るほど、新しくしっかり聞き取れるセンテンスが増えてくるのは、やはり確かな蓄積を感じます。またイントネーションや発音を学ぶという意味では後の生活を振り返っても、とても効果的だったと思います。

お国柄の発音もあります。

ちなみに、私が留学していた国はオーストラリアであり、ハリウッド映画はアメリカですから当然ながら発音が違うのも一因だと思います。エイをアイと発音したり、tの発音も異なりますよね。でもそれは事実でありながらも、ただ発音の問題として片付けてしまうと、その時点で思考は停止してしまい、本質を見失います。

単純に聞くフレーズや単語の絶対量が少なすぎる。

確かに発音もありますが、それ以上に、結局のところ、映画一本何十回見続けても、現実の世界の日常で聞く英語の単語やフレーズの横幅と絶対量が圧倒的に違うからです。そのセンテンスが出てくる会話に出くわさない限り、やはり聞き取ることは難しいのです。例えばget とか haveとかよくネイティブはシンプルな単語で話すからそれらさえ押さえれば応用が利き聞き取れるようになるという話も聞きますが、経験上そんなことはなかったです。そしたらそこまで英語学習難しくないですよね。とにかく圧倒的に認識・理解している音とワードの組み合わせのバリエーションが少なすぎて、ネイティブと会話していると、すさまじいスピードで単語やフレーズがどんどん目の前を左から右にながれていくイメージです。単語やフレーズをなかなかつかみ取れないし、つかみ取ったとしても全体の5%だとか、そういうの日々続けて、徐々につかみ取れる量が増えていき、その分だけが英語力の向上に繋がると感じました。圧倒的なボリュームの壁を認識するとしないとではその後の学習に大きな違いを生みます。必要な努力の量に対する認識が変わり、行動の量が増えるはずです。

映画を繰り返し見る方法が基盤を固めていくうえで「継続」面からお勧め

では、字幕つけて映画を何回も見る方法が効果がないのかというと、全くそうではなく、私は好きな映画でこれをひたすら繰り返す方法が、「インプット」の学習方法として良いと思います。目的は、目標値として設定するレベルの違いはあれ、理想とするコミュニケーションが取れる状態になることですから、当然にアウトプットは必要です。そしてそのアウトプットを鍛えるためには、必ず前工程でインプットが存在します。そのインプットの方法として、挫折しがちな英語学習の特性を考慮すると、自分が長く継続できることがポイントであり、長く継続できる=楽しめることですから、好きな映画を繰り返しみることはやはりよかったなと今でも思います。


アウトプットの観点からも効果的。シャドーイングのクオリティが徐々に上がっていくのがわかる。

ではアウトプットという観点ではどうでしょうか。私は後半からシャドーイングをするようになりました。それは単に何回も聞いてるからやはり退屈になるわけで話したくなるわけです。リアクティブにシャドーイングするのと、プロアクティブにシャドーイングするのとでは効果も継続性も違いますよね。何十回も見た映画は相当なクオリティでシャドーイングもできるようになります。すぐ後ろからシャドーイングで音の違和感を感じることができ、何が違うのかを特定することはでき、だんだんとGOOD WILL HUNTINGでいうマットデーモンやベンアフレックに近づいていく喜びがあるわけです。尚、最初はロビーウィリアムズの”It’s not your fault”くらいでしたw

映画のジャンルはアクション系や歴史系はやめよう

さて、最後に見る映画のジャンルも大事ですよね。なるべく会話の多いものがよいのでアクションものよりは、ヒューマンドラマやコメディの方がベターです。また何百年前の時代の映画は意図的に使ってる言葉や言い回しも現代と乖離があるのも少なくないので、今どきのモノがベターでしょう。あと、ニュースという方法もありますが、シャドーイングしてても面白くないですよね。やはり継続性から好きな映画が理想です。余談ですが、今英語を学習する上で特にビジネスパーソンにお勧めなのはマイインターンです。見てて面白いですし、ライフスタイルやワークスタイルも考えさせられるいい映画です。


今の時代のおすすめの映画学習方法

言わずもがなですが、20年近く前の私がオーストラリアにいた頃と異なり、現在はとてつもなく効率的に映画学習できる方法があります。これは従来の映画学習を「継続性」の観点から大幅に改善した方法です。それは何か、まず挙げられるのがYoutubeです。そもそもなぜ映画を選んだのかというと、相対的に読書等と比べて楽しんで見れるからであり、映像があるのでわかりやすいからです(もちろん小説の方が好きという人もいるかと思いますが、読書の場合は分からない単語だらけで調べ始めると蟻地獄に陥ってしまう可能性大です)。また、映画上の登場人物に対して尊敬や憧れを抱くとやはりプロアクティブになることができ、継続できるわけです。

リスペクトできるYoutuberのショートコンテンツを見つけよう

その意味で考えると、映画である必要はなく、活字よりも映像とわかりやすい人物、更にはよりプロアクティブ見たくなる自分がリスペクトできる人物の動画があればよいわけです。その意味で映画に代わるのが英語を教えるネイティブのYoutuberさんです。ただ英語の解説をしているよりは色々と行動したり、多くの人が好きな旅をしながらライフスタイルを表現しながら英語が学べるコンテンツが良いです。

また映画は一本見終わるまでが長いというデメリットがありましたが、Youtubeチャンネルはコンパクトにまとめており、その分何回も反復できるし、そしてスマホで手軽に再生何回もできますよね。これ本当に使わない手はないです。Youtubeで英語を教えている方でライフスタイルがかっこいいなと思えたり、話し方や声のトーンだったり、話す際の自信だったりと、そういうプラスな要素で魅力的な人も多くいます。なので、そのような方々の短い動画を何回も聞くという方法はとてもお勧めです。ここでご参考までにお勧めの英語学習関連のYoutuberさんを、海外の人と日本人の1名ずつご紹介しましょう。是非実際に見てみてください。共通しているのは英語を学ぶ+αがあることです。

① linguamarina

NYに住むロシア人女性のYoutubeチャンネルです。元々英語は話せず、動画で話すぞとコミットしてからどんどん上達している方のようで、その勇気とバイタリティはすごいなぁと感心します。字幕はありませんが、聞き取れやすいため、繰り返し聞き続けると一石二鳥だと思います。


②バイリンガールのチカさん

バイリンガールのチカさんnは英語勉強している人なら多くの方が知っていると思いますが、私もふとした時に見る機会がありました。英語はネイティブなのはもちろん、それ以上にライフスタイルが素敵でまた人の良さがにじみ出ているご家族も参加されており、動画コンテンツも面白いので知らないという方がいたら是非ご覧ください。日本語と英語の字幕も載せてくれるので有難いですよね。若い世代は知っている人が多いと思いますが、ビジネスパーソンで30代、40代以上の男性でYoutubeとかほとんど見ないという方にお勧めします。

コンテンツとしてみる場合は、一回だけみるのもよいですが、覚えてしまう位何回も同じものを繰り返しみて、真似してみるというのがやはり大切だと思います。ちなみに発音なんかでも次のプライムイングリッシュの講師の方は英語の解説をされていますが非常にわかりやすいですよね。是非このような良質な動画をYoutubeで発掘してコストゼロ円で加速度的な成長曲線を描いていきましょう!

 

③ サマー先生と英会話 ! 【プライムイングリッシュ】

さて、引き続き、世の中の現在の良いサービスも踏まえて、よりビジネスパーソンを想定した高率的な英語学習方法をご紹介していきたいと思います。今回の最後として、冒頭で私があまり英語のセンスがないと言った理由が結構重要だと思いますので共有させてください。それは、日本語で話す場合でもあてはまることですが、相手が話している時に、自分が次何を話そうかと考えたりすることありませんか?これやっちゃだめです。英語だと特にそうなってしまいがちかもしれませんが、それは聞いてないことと同じですから。今回は触れませんでしたが「とにかく話しまくること」と同じくらいにシンプルで大事なことだと私は思います。英語学習のために現地に行ったとしてもなかなかの足枷になるので、そのあたりも心当たりある人は気をつけると良いと思います。

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