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①-7 現地調査:仮説検証をする – (CROSS) SWOT分析

部環境であるマクロ環境 & 事業環境、及び内部環境のリサーチ内容を基に、戦略の方向性を検討していくフェーズになります。海外販路開拓における戦略の方向性を決める際に有効な方法として、これまで現地調査・分析してきた外部、内部環境を、SWOT及びCross-SWOT分析のフレームワークに当てはめて検討するアプローチがあります。ここでのポイントをひとつあげるのであれば、SWOT及びCross SWOT分析は、戦略の方向性を検証するためのツールとして考えると、後述する迷いが払拭されて分かり易いと思います。それでは内容を確認していきましょう。

推奨アプローチ:

Step1: 外部/内部の環境をSWOTにあてはめて整理する。

先ずこれまで分析してきたマクロ環境、事業環境、内部環境を、SWOTの切り口である機会、脅威、強み、弱みにカテゴライズして整理をします。機会及び脅威が外部の視点であり、強み及び弱みが内部の視点になります。戦略の方向性を確定させるための仮説検証としてSWOTを活用していると考えましょう。

実際に作業していく中で、同じ内容でも、強みであり弱みでもあると考えられる内容や、機会であり脅威ともいえる事象が出てくると思います。極端な例を挙げると、リソースが相対的に少ないことは弱みであるが、相対的に過去に縛られずにアジャイルに動けるという意味では強みともいえます。また、海外のある特定業界の企業が黒船のごとく国内に押し寄せているトレンドがある場合に、脅威ともいえますが、相互補完的に戦略提携を結び国内売上増加や逆に海外販路の開拓のきっかけになり得る機会ともいえます。

つまり、何をゴールとするかによって捉え方が変わってくる話であり、SWOTに当てはめて整理している間は、これまでの現地調査・分析の中でなんとなく見えてきた(=現状考えられる仮説としてベストな)戦略の方向性をイメージした上で整理することがポイントです。そうすることで次のステップであるCross-SWOTで戦略の方向性の仮説検証が効率的にできます。逆に、この時点で仮説がなければ整合性のない情報がカテゴライズされずに「箱には入っているけど整理されていない状態」になってしまいます。従い、ここでは、これまでの調査結果を基にイメージした頭の中の一本のベストなシナリオを仮置きして、それに合わせて振り分けていきましょう。


Step2: Cross-SWOTにより戦略の方向性を導き出す。

一旦SWOTのフレームワークで事象を振り分けることができたら、今後はCross-SWOTの考え方で今後の戦略の方向性を考えていきます。


Cross-SWOTの目的は、強みや弱み、機会や脅威を組み合わせて、戦略の方向性含めた対策を導き出すことです。それでは組み合わせ方と意図する内容を確認していきましょう。

「機会と強み」の組み合わせ:
「機会に対して、強みをぶつけて、どう機会を最大限に享受するか?」といった視点で頭の中にあったベストだと考える戦略の方向性と合致しているか検証します。市場も追い風、しかも強みが最大限に発揮できるという戦略シナリオがあればもちろんベストです。

「脅威と強み」の組み合わせ:
「脅威に対して、強みをぶつけて、どうチャンスに変えるか?」といった視点で戦略の方向性を模索します。頭の中にあった暫定ベストシナリオにおいて脅威と強みの組み合わせでこんな方向性が考えられないか?といった新しい案を模索していきます。

「機会と弱み」の組み合わせ:
「機会に対して、弱みに起因する機会ロスをどうヘッジするか?」といった視点で戦略の方向性を模索します。同様に、その他の考えられるシナリオを、特にヘッジするという視点でリスクを潰す構想を模索します。

「脅威と弱み」の組み合わせ:
「脅威に対して、弱みとの負のスパイラルをどうヘッジするか?」といった視点で戦略の方向性を模索します。同様にヘッジの観点から、これはやっておかないとまずいのではないか、という想定される潜在・顕在の事象の漏れがないように留意します。

以上から、総合的に戦略の方向性を纏めていきます。

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